重曹を掃除で使う方法!効果的な3つの使い方を紹介します

ナチュラルクリーニング洗剤として有名な重曹ですが、一体どのように使えばいいのでしょうか。適当に使ったも重曹のムダ使いになってしまいますので、シーンに合わせて使い方を変える必要があります。

そこで今回は、重曹を効果的に掃除で使う3つの方法をしようと思います。

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重曹を掃除で使う3つの方法

重曹を掃除で使う方法は3つあります。

さっそく、3つの方法とその効果を紹介していきます。

重曹を粉のまま使う

重曹粉

まずは、重曹を粉のまま使用する方法です。重曹を汚れに直接振りかけ、水で濡らしたスポンジやアクリルたわしで磨いて汚れを落とします。

これは重曹のクレンザー効果を利用して、汚れを落とす方法です。重曹の粒子は細かく、硬過ぎるということもありません。この重曹の粒子に少し水分を加えると、粒子の角が丸くなり素材を傷つけにくくなり、ソフトなクレンザーとなるのです。

ところで、重曹のクレンザーとしての研磨力はどの程度なのでしょうか。

研磨力は、モース硬度という硬さの指標を見れば分かります。モース硬度には1~10までの段階があり、1が最も軟らかく、10が最も硬い物質となります。地球上で、最も硬い鉱物であるダイヤモンドのモース硬度は10です。

つまりモース硬度が1に近いほど研磨力も小さく、モース硬度が大きいほど研磨力も高いというわけです。ただ研磨力が高いと、傷もつきやすいので注意が必要です。

モース硬度 説明
重曹 2.5 粒子が細かく素材を傷つけにくい。色んな素材に使える。
市販のクレンザー 3~ 炭酸カルシウム系が多い。モース硬度7のシリカ系もある。

重曹は、市販のクレンザーより少し柔らかめです。市販のクレンザーを買う前に、重曹を試してみてはいかがでしょうか。

重曹水スプレーにして使う

スプレー

2つめは、重曹水スプレーとして使う方法です。

キッチンやリビングで、気が向いたときにサッと使えるので、一番使いやすい方法だと思います。重曹水スプレーの作り方は、次のとおりです。

【重曹水スプレーの使い方】

スプレーボトルで、重曹10g(小さじ2杯)を水200mlに溶かす

 

重曹の量は大体で大丈夫です。ただ、あまりに重曹が多すぎると溶け残りがあるかもしれませんので、適当に調整してください。

なお、重曹水スプレーの使用期限は作ってから大体1ヶ月です。

【重曹をお湯で溶かすと】

重曹は65度以上のお湯で溶かすと、アルカリ度が上がります。熱分解が急速に進み、水・二酸化炭素・炭酸ナトリウムに分解され、このうち、炭酸ナトリウムがアルカリ度を上げているのです。

重曹水のアルカリ度はpH8ですが、お湯で溶かすとpH11まで上がります。いったんアルカリ度が上がれば、重曹水の温度が下がってもアルカリ度は下がりません。ガンコな汚れに使う場合は、お湯で溶かすのもありでしょう。ただ肌荒れ防止のために、使い捨てのポリエチレン手袋などをして使ってくださいね。

→ 65℃のお湯の作り方は、次の記事で解説しています。

 

重曹をペースト状にして使う

重曹ペースト

3つめは、重曹を少量の水で溶かし、バターのようなペースト状にして使用する方法です。

汚れを中和しながら研磨する、一石二鳥の方法です。

【重曹ペーストの作り方】

重曹と水を、2:1の割合で混ぜる

使い方は、汚れに直接塗ってスポンジや歯ブラシなどで磨きます。磨いたあとは水で洗い流し拭き取りましょう。

重曹スプレーでは落とせなかったガンコな油汚れや、時間が経って固まってしまったような汚れに効果があります。汚れがひどい場合は、数分~数十分放置してみましょう。汚れが浮き上がって落ちやすくなります。

注意点として、重曹ペーストは乾燥すると固まりますので作り置きはできません。使用する量を毎回作る必要があります。

重曹で掃除をしてはいけない物・場所

便利な重曹ですが、使えない素材もあります。どのようなものがあるのでしょうか。

アルミ製の鍋・フライパン・食器

アルミ製の鍋・フライパンや食器は重曹で掃除してはいけません。

アルミ製品に使われているアルミニウムは、アルカリと反応すると水素を発生させ、表面を溶解・腐食し黒く変色させます。重曹程度の弱アルカリ性ではそこまで反応は進みませんが、避けておいたほうがいいでしょう。変色したアルミ製品を使用しても体に悪影響はありませんが、調理器具や食器はきれいに使いたいと思います。

アルミ製品を掃除するときは、中性洗剤を使用しましょう。

表面をコーティングしているもの

表面をコーティングしている素材にも、重曹は使えません。重曹の研磨作用が、コーティングを剥ぎ取ってしまう可能性があるからです。

例えば、フローリングや漆器などがあります。フローリングのワックスや、漆塗りを剥がしてしまい傷もついてしまいます。

畳や木製の製品

畳や木製の製品など、水分を吸い込む性質をもつ素材も、重曹は使えません。重曹が素材の中まで浸透し、シミや変色の原因となってしまいます。

まずは水拭きやから拭きをし、どうしても汚れが取れないときは専用の洗剤を使用しましょう。

まとめ

重曹には、粉・スプレー・ペーストの3つの使用方法があることを紹介しました。使用するシーンに合わせて適切な方法を用いれば、普段の掃除が効率的になりますよ。

ぜひ、ご参考に!

おすすめ記事

次の記事も役に立ちますので、一度見てみてください。

→ 重曹が汚れを落とす仕組みについて、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

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