
今回は、
重曹のアルカリ度を上げる65℃のお湯を簡単に作る方法をご紹介します!
重曹は65℃くらいのお湯で溶かすと汚れを落とす力がグンと高まります。
「でもそんな中途半端な温度のお湯を都合よく作れない」と思った方はぜひ読んでみてください。
簡単に作れるので時短にもつながりますよ!
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重曹をお湯で溶かすときの温度は65℃
重曹を溶かすとアルカリ性洗剤になり、酸性の汚れ(皮脂汚れや油汚れなど)を落とすことができます。
重曹のアルカリ度はpH8程度。アルカリ性の中でも弱い部類です。ちなみにpH7が中性です。
アルカリ度が強いほど汚れはよく落ちますが、手肌への刺激が強く扱いづらいです。
なので普段使いは弱アルカリ性の重曹がいいでしょう。
→ 重曹がなぜ掃除に使えるのか、その性質について詳しく解説しています。
しかしガンコな油汚れには弱アルカリ性だと頼りないのも事実。
「重曹で掃除を始めたはいいけど、イマイチ汚れが落ちないなあ…」と感じた方もいると思います。
そんな時は重曹をお湯で溶かすというテクニックがあります。
じつは重曹は65℃くらいのお湯に溶かすと、pH11程度までアルカリ度が上がるのです。
pH11というと市販のアルカリ性洗剤くらいの強さがあるので、わざわざ洗剤を買う必要がなくなります。
なぜ65℃かというと、この温度で重曹を溶かすと急速に熱分解(炭酸ナトリウム・二酸化炭素・水に分解)が進むから。熱分解により、強いアルカリ性の炭酸ナトリウムが生じアルカリ度が上がるのです。
ちなみにpHが”1”上がると、アルカリ濃度は”10倍”にアップ。
つまり水で溶かしたとき(pH8)と、お湯で溶かしたとき(pH11)のアルカリ濃度の差は1000倍です。
【時短につながる】65℃のお湯の作り方
65℃のお湯は
沸騰させたお湯と水を混ぜるだけで作れます。
いちいち温度を測らなくていいので、とても時短になりますよ。
お湯と水を混ぜたときの温度の計算は次のとおり。
【お湯と水を混ぜたときの温度計算】
- (お湯の温度×量+水の温度×量)÷量の合計
100℃のお湯100mlと、10℃の水100mlを混ぜた場合
(100℃×100ml+10℃×100ml)÷200mlとなり
温度は55℃になるということですね。
65℃のお湯を実際に作ってみた
計算通りに65℃のお湯を作れるかやってみました。
【65℃のお湯を200ml作る方法】
- 水100mlを沸騰させる→水の沸点は100℃なので、100℃のお湯ができます。
- 沸騰したお湯に、水100mlを混ぜる
お湯と水の割合は「1:1」。沸騰したお湯と同じ量の水をまぜればオーケーです。
実際に作ったお湯の温度をはかってみました。
3回やって、
- 1回目:68.3℃
- 2回目:68.5℃
- 3回目:66.8℃
でした。
沸騰したお湯と同じ量の水をまぜれば、だいたい65℃のお湯になることが分かりましたね。
なお水道水の温度は季節によって違いがあります。夏の水温は25℃を超え、冬は10℃以下になります。この日は10月でしたが水温は26℃でした。
→ 東京都水道局
水が冷たくなる冬は、お湯を少し多めにしてバランスを調整しましょう。
まとめ
重曹は65℃のお湯で溶かすと、アルカリ度が上がって強力な洗剤になります。
毎回お湯の温度を測るのは面倒ですので、
沸騰したお湯と同量の水を混ぜれば、だいたい65℃のお湯になる
と覚えておけば間違いありません。
ぜひご参考に!
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