重曹は医療用・食用・工業用の3つがある!掃除に使えるのはどれ?

ナチュラルクリーニングに欠かせない「重曹」ですが、実は「医療用」「食用」「工業用(掃除用)」の3種類があるってごぞんじでしたか?用途別に種類が分かれているなら、それぞれ専用の重曹を選んだほうがいいのか気になりますよね。

そこで今回は、重曹の種類による違いについて解説したいと思います!

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重曹には3つの種類がある

数字の3

重曹は用途別に、医療用・食用・工業用(掃除用)の3種類があります。

医療用

食用や掃除用のイメージが強い重曹ですが、実は医療用として医薬品にも使われています。主に制酸薬として使われており、効能効果は胃酸過多、胸やけ、胃炎などの緩和です。重曹は水に溶けるとアルカリ性になるので、胃で分泌されすぎた胃酸を中和し症状を軽減してくれるのです。市販薬だと、キャベジンコーワαや太田胃散が有名でしょう。

食用

食用の重曹とは、いわゆる「食品添加物」としての重曹のことです。パンやケーキの膨らまし粉、山菜のアク抜きとしての用途が代表的ですね。他にも、お肉を柔らかくしたり、揚げ物をサクサクにしたりする効果があります。お菓子作りで使われるベーキングパウダーにも、重曹は含まれています。

工業用(掃除用)

ナチュラルクリーニングで有名な「激落ちくん」や「シャボン玉石けん」の重曹は、工業用(掃除用)に当てはまります。パッケージに、医薬品用や食品添加物と書かれていなければ工業用(掃除用)です。これらは、家庭の掃除以外にも、染色、洗剤、発泡剤や中和剤として様々な用途に幅広く使われています。

3つの種類の違いは?

重曹には、医薬品用・食用・工業用(掃除用)の3種類があることは分かりましたが、それではそれぞれの違いはどこにあるのでしょうか?

決定的な違いは、「製造・管理に適用される法規制の違い」です。

重曹を製造するには、原料を量ったり、加工したり、検査したりと、いろんな工程があるわけですが、これらをどのように品質を担保しながら製造・管理するかは、法規制できちんと定められているのです。

医薬品用であれば、医薬品医療機器等法」(正式には、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)、食用であれば、「食品衛生法」などです。

医薬品用や食用は、人の体内に入るものですので、厳格なルールが定められており、厳しい品質・安全基準をクリアしたものでなければならないのです。ちなみに工業用(掃除用)に対しては、特に法規制はありません。といっても、適当に製造したものでは売れないので、きちんとた製造工程で作られているのは間違いありません。

製造管理基準の厳しさは、医薬品用<食用<工業用(掃除用)となっています。ですので、医薬品用も食用も、掃除には使用できます。医薬品用を掃除に使うのは、もったいないですけでどね。

逆に、工業用(掃除用)は食用には使えませんし、食用を医薬品用としては使用できません。

「法規制の違い」の他には「価格」の違いもあります。医薬品用は、3つの中でいちばん製造管理基準が厳しくコストもかかるので、価格も高めです。工業用が最も安いですが、重曹自体ありふれた化学物質ですので、食用とそこまで大差はありません。

用途 法規制 掃除使用 価格/100g
医薬品用 医薬品医療機器等法 125円
食用 食品衛生法など 35~60円
工業用(掃除用) なし 40~55円

※価格はAmazonでよく売れているものを参考にしています。

掃除に使うなら食用の重曹がオススメ!

掃除で重曹を使おうと考えている方には、「食用」の重曹をオススメします!

食用であれば、掃除にも料理にも使えて一石二鳥だからです。また、万が一小さなお子さんや、飼っているペットが口に入れても、食用なら問題ありません。

すでに掃除用の重曹をお持ちなら、食用の重曹を買いなおす必要は全くありませんが、これから買うと言う方は是非「食用」の重曹を検討してみてください。スーパーやドラッグストア、Amazonなどどこでも売っています。

まとめ

重曹は、種類によってそこまで大きな違いはありません。掃除に使うには、工業用(掃除用)の重曹で十分ですが、「料理にも使いたい」、「安全面がどうしても気になる」という方は、食用の重曹を選びましょう。

ぜひ、ご参考に!

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