今回は
メラミンスポンジを使ってはいけないものと、正しい使い方をご紹介します!
メラミンスポンジは家庭のいろんな汚れを落とすことができるお掃除グッズ。
しかし、メラミンスポンジは汚れを削り落とすものであるため、素材によっては傷がついてしまうものもあります。
傷がつくと、汚れがしみ込みさらにガンコな汚れになるので、正しい使い方を知っておくことが大事です。
メラミンスポンジをこれから使ってみようという方、ぜひ参考にしてみてください!
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メラミンスポンジとは
メラミンスポンジとは「メラミン樹脂を泡状に発泡させて作ったスポンジ」のこと。
メラミンスポンジの第一人者は、アメリカの企業であるP&Gと言われています。
日本では激落ちくんが有名ですね。ドラッグストアなどで手に入ります。
メラミンスポンジは研磨材のようなもの
メラミンスポンジの原料であるメラミン樹脂の特徴は硬いこと。メラミンスポンジはこの硬さを利用して汚れを削り落とします。
どのくらい硬いかというと、銅と同じくらいの硬さです。
なのでメラミンスポンジより柔らかい「木製製品」や「アルミ製品」などを磨くと傷がつく可能性があります。
ちなみに硬さを表す指標にモース硬度というものがあります。
数値は1~10まであり、大きくなるほど硬くなります。モース硬度「10」の代表的なものはダイヤモンド。
なお、メラミン樹脂は「4」です。
興味のある方はモース硬度を調べてみても面白いですよ。
メラミンスポンジの安全性
ネットでメラミンスポンジを調べると、その安全性について心配される人が多いようです。
原料であるメラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデヒドから作られる合成樹脂。ホルムアルデヒドには毒性があるため、体に悪いのではないかと心配する意見がありますね。
実際のところはどうなんでしょうか。
結論から言うと「メラミンスポンジは健康への悪影響はありません」。
メラミン食器のメーカーであるヤマト化工株式会社のWebサイトでは次のように説明されています。
1:メラミン食器からのホルムアルデヒド溶出量は無視してもよい程度である
2:メラミン樹脂の動物に対する経口投与試験で無害の証明を得ている
なお、私たちが食べる食品からは、メラミン食器から出る何十倍ものホルムアルデヒドが含まれているようです。
私たちが日常摂取している食品には、メラミン食器から溶出する量の何十倍ものホルムアルデヒドが含まれています。ホルムアルデヒドが含まれる食品は限られたものではなく、魚介類、肉類、野菜、果物、きのこ、卵、牛乳、酒類など、頻繁に私たちの食卓にのぼる食品です。ホルムアルデヒドを含まない食品を探すのが難しいくらいです。
つまり、生体内にはホルムアルデヒドを分解する酵素が存在し、人がこれらの食品や水などからホルムアルデヒドを摂取しても、体内では速やかに無毒性の物質(ぎ酸)に代謝され、排泄されたり、水と二酸化炭素に分解され、私たちの健康には何の支障もないのです。
仮に体内に入っても蓄積されることもありません。
これは、同じ原料を使っているメラミンスポンジにも同様のことがいえるでしょう。
メラミンスポンジを使ってはいけないもの
メラミンスポンジは汚れを削り落とす研磨スポンジ。
キレイにしようと思っていたのに実は傷をつけていただけだった、という悲しい結果にならないよう、まずはメラミンスポンジが使えない・使ってはいけない素材を確認しておきましょう。
基本的には「表面加工・コーティング・塗装されたもの」にメラミンスポンジは使ってはいけません。
細かい傷がつき、さらにその傷に汚れが入り込みガンコな汚れに変わってしまいます。
代表的なものとしては次のとおり。
【メラミンスポンジを使ってはいけないもの】
- 曇り止め加工した鏡
- 光沢のあるシンク
- フローリング
- 浴槽
- トイレ
- コーティングされている洗面台
- 漆器や陶器
- 歯
いくつか具体例を見ていきましょう。
曇り止め加工した鏡
曇り止め加工した鏡にメラミンスポンジを使うと、コーティングが削り取られてしまいます。
洗面所やバスルームの鏡は曇り止め加工されていることが多いので、タオルや柔らかいスポンジでやさしく掃除しましょう。
光沢のあるシンク
メラミンスポンジは水回りの汚れに効果絶大ですが、光沢を出すコーティングをしているシンクは避けたほうがいいでしょう。
コーティングが削れて傷が付きくすんでしまいます。
このようなシンクには、ポリエステルやアクリル素材の柔らかいスポンジを使うことをオススメします。
お風呂の浴槽
浴槽はFRPというプラスチックが使われることが多く、メラミンスポンジだと傷が付いてしまいます。柔らかいスポンジを使いましょう。
大理石もメラミン樹脂より柔らかいので、メラミンスポンジは適していません。
浴槽の素材はお風呂の仕様書に記載されているので、一度確認しておきましょう。
→ お風呂の水垢・湯垢の落とし方について、こちらの記事で解説しています。
漆器・陶器
漆器にメラミンスポンジを使うと漆の塗装がはげて光沢が失われてしまいます。
一方で、陶器はメラミンスポンジを使うことができますが、何度も使用すると細かな傷がつきツヤがなくなりますので、できれば避けたほうが無難でしょう。
歯
メラミンスポンジで歯を磨く話を聞いたことがありますが、人体にメラミンスポンジは使ってはいけません。
メラミンスポンジで歯を磨くと、歯のエナメル質が削れて知覚過敏などのトラブルを引き起こします。
通常の歯磨きでも力を入れすぎるとエナメル質は削れるので、メラミンスポンジなどもってのほかですね。
メラミンスポンジの正しい使い方
それではここから、メラミンスポンジの正しい使い方を解説していきます。
とはいえ使い方は簡単。メラミンスポンジを水で濡らして磨くだけです。基本的に洗剤は使いません。
メラミンスポンジが効果的な場所は次のようなものです。
【メラミンスポンジが効果的な場所や汚れ】
- 水栓・蛇口
- 茶しぶ
- 窓ガラス
- 玄関のタイル
- バーベキューのコンロ
水栓・蛇口
水栓・蛇口についた水垢汚れは、メラミンスポンジを使うと簡単に落とすことができます。水栓や蛇口の多くはとても硬いクロムメッキ加工がされているので、メラミンスポンジで磨いても加工が落ちることはありません。
とはいえ磨き過ぎるとクロムメッキ特有の光沢が失われますので、普段のお掃除は柔らかいスポンジで、大掃除はメラミンスポンジでしっかり掃除する、といった使い分けをしましょう。
茶しぶ
茶しぶもメラミンスポンジが効果的。
茶しぶは、お茶やコーヒーの成分がコップ残ってできる水垢のようなものです。
何度洗っても茶しぶが全然落ちなくて、そのまま使っている人も多いと思います。体に害はありませんが、見た目的にちょっと気になりますよね。
メラミンスポンジを使えば簡単にキレイになりますので、ぜひ一度試してみてください。
窓ガラス
表面加工をしていないガラスにはメラミンスポンジが使えます。
窓ガラスは大掃除のときぐらいしか掃除しない、という方も多いのではないでしょうか。
しかし窓ガラスには、毎日外気にさらされ汚れが蓄積されています。
このような汚れもメラミンスポンジを使えば、洗剤を使わず簡単にピカピカにできます。
→ メラミンスポンジを使った窓ガラスの掃除について、次の記事で解説しています。
玄関のタイル
メラミンスポンジは、玄関タイルの掃除にも効果的です。
泥や土の汚れは案外落としにくいもの。小さい使い捨てのメラミンスポンジなら、掃除が終わったあとの処理も簡単で衛生的。
ただし大理石の玄関にはメラミンスポンジは使えません。大理石は柔らかい素材ですので、メラミンスポンジで磨くと傷がつき光沢が失われてしまうのでご注意ください。
バーベキューコンロ
油汚れやコゲ落としにも、メラミンスポンジは力を発揮します。
バーベキューコンロは、油やコゲがたくさんついていて掃除がなかなか厄介ですよね。
これもメラミンスポンジに水を含ませて磨くだけで簡単にキレイにできます。洗剤不要なので環境にも優しいですよ。
まとめ
メラミンスポンジは、水を含ませて軽く磨くだけで汚れが落ちる、とても便利なお掃除グッズです。
どこにでも使えるというわけではありませんが、シーンに合わせてうまく使い分ければ、今まで大変だった掃除も格段に楽になりますよ。
ぜひ、ご参考に!
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